アトピー乾燥肌になりやすい身体の部位と原因

肌がカサカサして痒くなるという症状が似ているアトピーと乾燥肌ですが、この2つの違いは何なのでしょうか。

この2つの違いは、アレルギー素因があるかどうかになります。
アレルギー素因に対する皮膚の過剰な反応をしめすのが、アトピーとなります。

乾燥肌ってどんな状態?

乾燥肌は、簡単に言うと皮膚の中の水分が不足していて、皮膚表面がカサカサになった状態のことです。

皮膚の表面を守る皮脂膜や皮膚内の水分を保つ物質などが不足しているため、皮膚の表面に隙間がたくさんでき水分が逃げやすくなります。
さらに細菌やホコリなどの外からの刺激も受けやすくなってしまうのです。

このように皮膚の乾燥が進みバリア障害の状態になった肌は、外からの刺激に過剰に反応しかゆみや炎症などの症状を引き起こすようになるのです。

これを乾燥肌と言います。

乾燥とアレルギー体質の2つが揃った状態をアトピーと言います。
食物アレルギーやハウスダスト、生活環境などが主な原因とされています。

乾燥肌が主に顔に症状が集中するのに対し、アトピーは顔だけでなく、上半身や手足の関節部位などの広範囲に症状が及びます。
左右対称、特にひじやひざの内側にできるのが特徴的で、ひどくなると全身に広がってしまいます。

左右対称に湿疹で、ひじやひざの内側にできるのが特徴的です。
赤みや発疹、ひび割れなどが主な症状となりますが、その発症部位や要因は年齢によって異なります。

年齢ごとの発症部位と要因

発症部位と要因をまとめると以下のようになります。

まずは2歳未満の子供の場合です。
発症する場所は、首から上や頭皮に出やすいです。

赤いぶつぶつができて背中やお腹など体幹や手足に降下していき、かゆみが強く一旦良くなっても再び繰り返します。
他にもひじの内側や膝の裏、足首にも現れ、両頬や口周りに赤いぶつぶつができることが多いです。

耳の下が切れることもありますが、全身に出るのは稀です。
この時期の原因には、食べ物や発汗、物理的な刺激、環境、細菌などがあげられます。

次に、2歳から12歳未満の時期です。
この時期は、首や手足の屈曲部の場所の分布が目立ちます。

ひじの内側や膝の裏側、目の周りにも出やすくなります。

また耳が切れたり、カサカサと白い粉を吹く、湿疹部位が赤く盛り上がったり皮膚がウロコのように固く乾燥するなどの症状が特徴的です。

原因と悪化の要因としては、食べ物や発汗、物理的な刺激、乾燥と2歳未満の時期と同じものの他にも、接触抗原やハウスダスト、ストレス、ダニ、カビなどがあげられます。

次に、13歳から成人前までの場合は、以下の通りです。

この時期は上半身や顔、首、胸、背中に現れやすくなります。
ストレスでの皮膚症状の再発と悪化の可能性があるとされています。

原因と悪化の要因には環境因子や発汗、物理的な刺激、細菌・真菌、接触抗原、ストレス、食べ物などがあげられます。

最後は成人の場合です。

特徴的なのは、ストレスによる皮膚症状の再発と悪化の可能性があることです。
上半身、特に顔や首、胸、背中に現れやすいとされています。

原因には、メイクやクレンジングなどの化粧品や、洗剤などの合成界面活性剤が皮膚のバリア機能を破壊することとされます。

また環境因子には、以下のものがあげられます。
一つは寮生活や社会人になることから、一人暮らしを始め環境が変わった途端に発症することもあると言われています。

一人での生活で、食生活の変化や住む場所が変わることによってホルムアルデヒドなどの環境アレルギーが要因になることがあげられます。

そして、ストレスや内臓機能の低下による皮膚症状の悪化も考えられるとされています。
もともと子供の頃に発症しており、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら成人になるタイプもあります。

また、子供の頃には発症していなくても、もともとアトピー素因を持っている場合、成人になってから突然発症することもあるのです。

年齢別の発症部位や要因は以上のような特徴があります。

乾燥肌の要因

一方の乾燥肌の要因は、次のようなものがあります。

一つ目は、冬場の乾燥です。

外気の影響を受けやすい肌ですが、とくに乾燥の激しい冬場は日頃は健康である肌であってもカサカサの状態になりやすい時期になります。

二つ目は、入浴後の急激な乾燥です。

入浴後の20~30分で、肌は入浴前より乾いた状態になってしまいます。入浴時の石鹸などでの洗うや、湯船に浸かるという行為が大きな要因と言われています。

三つ目は、過労とストレスです。

過労やストレスによって、自律神経の失調につながり、肌のトラブルが引き起こされます。ホルモンのバランスも崩れるため、ターンオーバーにも悪影響になるのです。

四つ目は、栄養不足です。

野菜が少ない、油物が多いなどの偏った食生活や、肌に良いとされる必須脂肪酸やビタミンAなどの栄養素の不足も乾燥の一つの原因と考えられています。

そして乾燥の起こりやすい部位は、皮脂量の少ない場所と一致しています。
特にひじやかかと、膝から下の場所は皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすい場所と言われています。

アトピーと乾燥肌のそれぞれの特徴の違いを理解し、早めの予防と治療を心がけましょう。